ウィドマーク法 計算式

ウィドマーク法とは

 

ウィドマーク法というのは、飲酒してある時間が経過したときの血中アルコール濃度及び呼気アルコール濃度を、摂取したアルコールの量や、飲酒を行った本人の体重などから、計算によって求めるものです。これによって、飲酒後、特定の時間経過後の血中アルコール濃度の状態がどのようであったかを推定することができます。2008年の8月には、京都市内でひき逃げをした男が、ウィドマーク法の計算式を用いて、事故当時に酩酊状態だった事実が断定され、危険運転致傷罪で起訴されるという事案がありました。

本件で男は、軽自動車で女性をはねた後、逃走し、事故後およそ8時間経過してから出走をしましたが、その際、帰宅後に酒を飲んだと主張していたとのことです。このような処分逃れのための悪質な言い逃れに対する対応策として、ウィドマーク法が注目されているのです。

ウィドマーク法の計算式

ウィドマーク法では、飲酒してある時間が経過したときの血中アルコール濃度・呼気アルコール濃度の計算式が、以下のように示されています。

A=D×Cd×sg

C=A/(W×γ)

Ct=C−β×tCt’

記号の意味は、それぞれ以下のとおりです。A:アルコール摂取量(g)、D:飲酒量(ml)、Cd:酒類のアルコール含有量(濃度)、sg:エチルアルコールの比重(0.792)、C:血中アルコール濃度(mg/ml)、W:体重(kg)、γ:アルコール体内分布係数(0.60〜0.96)、Ct:飲酒からt時間後の血中アルコール濃度(mg/ml)、β:アルコール減少率(0.11〜0.19)、Ct’:飲酒からt時間後の呼気アルコール濃度(mg/l)。

これらの計算式により、飲酒後から事故までの時間経過後に、血中のアルコール濃度が、処罰の対象となる規定量以上であったか否かの推定が可能となります。

このように、ウィドマーク法の計算式の活用により、安易な言い逃れは通用しないこととなりつつあります。いずれにしても、そもそもが大変危険な行為な訳ですから、飲酒した後には運転をしないことが肝要であり、また、飲酒後ある程度の時間経過後の運転が必要となる場合には、決して主観的な判断に頼らず、アルコールチェッカーなどで客観的な判断する必要があると言えるでしょう。